実技試験の「音楽」をクリアするには?過去問から合格の鍵を探る
保育士試験の筆記試験に合格したら、次は実技試験です。知識問題ではない実技試験に苦手意識がある方は、事前にしっかり対策をしておきましょう。ここでは、音楽をピックアップして、その対策方法について解説していきます。
実技試験の”音楽”とは?
音楽と聞くと、歌や楽器など様々なものが思い浮かびますが、音楽ではどのような課題が出題されるのでしょうか?
音楽の試験内容
音楽の試験では、課題曲の弾き歌いを行います。課題曲は、受験申請の手引きに楽譜(メロディとコードを表記)とともに記載されます。自ら楽譜を用意することも可能で、楽譜は試験会場への持ち込みが可能です。
使用する楽器は、ピアノ、ギター(アコースティック)、アコーディオンのいずれかで、ピアノ以外は、楽器を試験会場に持ち込みます。
歌は1番のみ、歌いやすいように移調してもよいことになっています。単に演奏や歌のスキルを評価するのではなく、豊かな表現ができるかが評価の基準となります。
音楽の過去問は?
平成31年[前期]試験は、下記のとおりです。
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
【課題曲】
1.『どんぐりころころ』 (作詞 :青木存義 作曲:梁田貞)
2.『バスごっこ』 (作詞:香山美子 作曲:湯山昭)
課題曲は毎年異なる曲が指定されますが、基本的に保育園でよく歌われる童謡です。
保育士試験の実技で音楽は選ぶべき?
実技試験では、音楽・造形・言語の3分野から受験する2分野を選択するため、音楽を選択するかどうか、迷う方もいらっしゃると思います。実技試験では、とにかく少しでも自分の得意な分野を選ぶことが合格への近道です。
音楽では、楽譜が読めること、楽器が弾けること、それに合わせて歌が歌えることが評価されます。楽譜を読むことが苦でない方や、楽器や音楽の経験者の方は、比較的クリアしやすいといえるでしょう。
楽しく練習しよう!保育士試験の音楽の対策方法
楽器や歌の経験者でも未経験者でも、とにかくしっかり練習することが合格への近道です。実技試験の対策は、筆記試験の合格通知を待っていると、十分に時間がとれなくなる可能性がありますので、筆記試験の自己採点をしたら、すぐに始動するようにしましょう。
受験申請の手引きは熟読!
保育士試験の受験申請の手引きには、実技試験において「求められる力」が記載されており、これが評価ポイントとなります。それを意識して、繰り返し練習をしておくと効果的です。
音楽の試験対策のコツ
音楽の試験では、2つの課題曲の両方を弾き歌いします。受験申請の手引きに記載された楽譜であればそのまま練習できますし、他のものがよければ楽譜を準備します。楽譜は試験会場に持ち込むことができますが、暗譜(何も見なくても伴奏して歌えるように)しておきましょう。
前奏・後奏を付けてもよいことになっていますが、なくても構いません。リズム感、テンポ、音の強弱など曲調に合わせた歌と伴奏をします。子どもたちが楽しく歌えるように、一緒に歌う感じでしっかりと歌うことが重要です。
音楽の練習のコツ
楽器に触れることがしばらくぶりな方は、いきなり歌いながら伴奏することは難しいので、試験日まで毎日声を出して練習しましょう。伴奏は特段凝る必要はありませんので、自分の技術レベルに合った伴奏で、歌うことをメインに練習しましょう。
電子キーボードで練習する場合は、実際のピアノとは鍵盤の重さが異なりますので、試験前にピアノで練習しておくことをおすすめします。公共施設や民間の音楽教室やピアノ練習スタジオなどを利用してみましょう。
演奏や歌を失敗したときには?
失敗しないようにしっかり練習することが大切ですが、試験本番で失敗してしまったときのことも想定しておきましょう。試験本番は途中で間違えても明るく元気よく歌いきることが重要です。
練習のときにも間違えたら止めるのではなく、続行する練習もしておきましょう。ちなみに、出だしで間違えた時は、試験委員にやり直しの許可をもらってからやり直すことができます。
音楽をクリアして保育士をめざそう!
音楽の試験内容は、保育実務で役立つスキルですので、この機会に試験対策と合わせて習得することをおすすめします。しっかり対策をして、合格をめざしましょう!
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